クピドの裏側(出張版)

漫画家・北崎拓のblogです。四方山話など。

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【ますらお秘本義経記 大姫哀想歌】完結しました



ヤングキングアワーズ6月号、発売されました。
この号にて18年ぶりの復活を果たした【ますらお秘本義経記 大姫哀想歌】全5話完結です。


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2013年、昨年の頭頃、ビッグコミックスピリッツで連載されていた【このSを、見よ!】の最後を描くか描かないかの頃、アワーズさんから『ますらおの続きを描いてみないですか?』との打診をされました。

数年に渡る恋愛漫画の連載が終わる頃でしたし、すぐにはスピリッツでの連載もまわってこないだろうし、なにより【ますらお】は連載が途中で打ち切られてから18年間、胸に引っかかったトゲのような作品でしたので、「描いて欲しい」と言われるのならば「もうここしか描くタイミングはないんだろうな…」といわば18年分の想いの精算のつもりで『読切りでなら…』とお引き受けしたんです。

何度か語った事はあるのですが、旧版【ますらお】は少年誌で恋愛漫画を続けて2本描き、もう少年誌で恋愛を描くことに限界を感じていた頃に「少年誌を出て行く前に好きなネタを試してみよう」と思い切って始めた歴史漫画でした。

物語から絵から、当時の自分の出せる力のあらん限りを突っ込んだという想いはあるのです。
しかしあのクオリティでの週刊連載は自分のキャパを超えていて「このまま連載が続いたら九郎義経が死んだ歳(31歳)までには俺も死ぬ…」などという予感もしていたので、結局は一の谷合戦を描いたところで打ち切られるという無様をさらしながらも、己の力不足を自覚しつつ納得して連載終了をしたのです。

あれから18年。
読者の方から(お愛想かもしれなくとも)「ますらお好きでした。続きは描かないんですか?」と何度も言われ続け、その度に「あー、漫画家現役引退(?)したら趣味でコリコリ描いて同人誌で出すとかいいかもなー」くらいに心中で夢想していたのですが、ここにきて突然降って湧いた【ますらお】続編の執筆依頼。
「読切りで」と引き受けながら、リハビリを兼ねてザッと導入の一の谷合戦のネームを割ってみたらすらすらと進み、大姫のファーストシーンまで出来てしまいまして(ここまで20ページくらい)、「どう考えても読切りのペースじゃないですよね。」「テヘ」といったやりとりの後、単行本一冊分の読切り(笑)となる事が決まったのです。

【大姫哀想歌編】は最初から最後までほぼ全て好き勝手に描かせてもらったままの状態で皆様の前に出す事が出来た作品です。

描き始めてみると面白いことに、18年前に一度は置き去りにしたキャラクター達が、驚くほど自分の中でまだ生きていて何も苦労せずに動いてくれました(三郎の顔の傷の位置は忘れてました)。

旧版の単行本で書いた「再開する時には義高と大姫の悲恋から描き始めたい」という自分の言葉も果たせました。

旧版でほとんどふれられなかった源頼朝とはなんなのか、という一端も描きました。

あの頃は自分のイメージ通りに描けなかった義経の狂気も少しは上手く描けるようになった…気がする…のですがどうでしょう?

先に清算のつもりで描いたと言いましたが【大姫哀想歌編】は【ますらお】とはどんな流れをもった物語(歴史)なのか、を全てお披露目するために描かれました。

『義経が死んだ後まで描いちゃって今度こそもう【ますらお】をこれ以上描く気はないんじゃないのか?』なんて意見もありそうですが…どうなんでしょうか。

物語の完結まで睨んだ新しい仕込みもしてみたりしているのですが、あとはまた読者皆さんの応援と編集の方々のご意見などで…また九郎達に会えたらなぁと思っているのです。

とりあえず【大姫哀想歌編】コミックスは6月30日に発売予定です。
旧版もコンビニ売り廉価版が全3巻で4月から毎月発売中ですので、応援よろしくお願い致します。


5ヶ月間の連載でしたがこれにてひとまず終幕、応援ありがとうございました
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  1. 2014/05/03(土) 00:12:09|
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